外壁塗装をしようと思った時に迷うのが、業者選びではないでしょうか。近年は、訪問販売で外壁塗装を進めてくる業者も多くあります。
外壁塗装の訪問販売は、危険な悪徳業者なのでしょうか?外壁塗装の訪問販売や悪徳業者について、知っておくべきポイントを以下にご紹介いたします。
外壁塗装の訪問販売は悪徳業者が多いって本当?
外壁塗装の訪問販売は、トラブルだらけです。
全ての訪問販売が悪徳業者ということではありませんが、悪徳業者の確率は非常に高いといえます。自分は悪徳業者になんか騙されないと思っている方でも、実際に騙されてしまっているケースは少なくありません。
訪問販売員は営業トークが非常に上手なので、知らず知らずのうちに悪徳業者の口車に飲まれてしまい契約をしてしまうのです。
以下のような把握しておくべき情報や現状に目を向けて、悪徳業者の訪問販売には引っかからないようにしましょう。
年間9,000件のトラブル被害の相談件数がある
住宅リフォーム・紛争処理支援センターの発表では、平成12年度では2,699件だった相談件数が平成22年には9,102件と、3倍強も増加しています。
令和2年は、ここ4年間の中で1番多くの相談件数となっており、年々住宅リフォームの悪徳業者による被害は増加していることがわかります。
様々なリフォームの中で、特に外壁塗装というのは訪問販売による営業手法が根強く残っている傾向があり、その中の大半は悪徳な手法で営業をしている業者です。
訪問販売自体は、違法ではありません。訪問販売と聞くと全ての業者が悪徳業者に聴こえがちですが、中には優良業者が工事を得るために営業が訪問をしているという業者もあります。
しかし現実に訪問販売業者の中には悪徳業者が多く存在しており、毎年一定数の割合にて被害に遭っている消費者がいることを考えると、消費者側としては訪問販売業者に対して何かしらの対策を取っておくべきといえます。
クーリングオフを適用させない業者もいる
訪問販売で悪徳業者と契約をしてしまった場合でも、クーリングオフ制度を利用することで契約を解除して縁を切ることができます。
クーリングオフ制度を使うことができるのなら、悪徳業者と契約をしてしまっても安心、と思う方もいるかもしれません。しかし近年はクーリングオフを適用させない訪問販売業者が増えています。
クーリングオフというのは、訪問販売で営業に来た業者と契約をした場合、契約をした日から8日以内であればクーリングオフ制度を適用させることができます。
そのため、該当すれば契約解除をすることができます。ただし、クーリングオフ制度にはルールがあり、そのルールの裏を利用してクーリングオフさせない訪問販売の悪徳業者が年々増えています。クーリングオフ制度を適用させるためには、以下の条件に該当していなければいけません。
- 訪問販売で契約をした
- 契約をした日から8日以内(契約書を受け取った日を1日目と計算し契約解除をする日が8日目以内の場合)
- クーリングオフ(契約解除)の通知を粗面にて手続きを行った場合(電話での申し出は該当しません)
以上の3項目の全てに当てはまる場合に、クーリングオフ制度適用となり契約解除が可能となります。
また、以下の場合は契約した日から8日目を過ぎても、クーリングオフ制度が該当します。
- 契約書などに法律で定められている通りにクーリングオフについて注意書きをしていない場合。本来は赤字で記載しないといけない。
- 業者が「クーリングオフ制度は適用しない」と嘘をついたことにより、消費者側ができないと誤解をして期間が過ぎてしまった場合。
- 業者側がクーリングオフ制度を使えないように威圧的に契約をした場合。
訪問販売業者というのは、特定商取引法の規制対象となっています。
そのため契約の際には、ルールというものが細かく取り決めされています。それらの取り決めを1つでも守らない場合は、クーリングオフ制度の取り決め期間である契約した日から8日目以内の期間というのは関係なくなります。
そのため契約した日から何日経っている場合でも、契約解除ができます。
さらに以下の場合はクーリングオフ制度を適用させることができません。
- 消費者が自分で業者を家に呼んだり、店舗へ出向いて契約を行った場合。
- 3,000円未満の現金での取引や、消費をした場合に商品の価値が無くなってしまう場合。
- 正規の契約書にて契約を行った後に、クーリングオフ制度の期間が経過してしまった場合。
クーリングオフ制度が適用になった場合、どのような効果を発揮するのか、以下にご紹介いたします。
- 契約は解除となる
- 既に費用を支払った場合は全額返金となる
- 契約書に「キャンセル料の支払い」や「違約金の支払い」について記載がある場合でも、消費者は支払う必要は一切ない
既に工事が始まっている場合は、無料で元通りに戻す「現状回復」を業者に求めることができる
以上のように、工事契約の解除や返金をしてもらうだけではなく、既に工事が開始していた場合でも現状の状態に戻すところまで求める事が可能です。
騙されるな!外壁塗装の悪徳訪問販売員の特徴9選
外壁塗装の悪徳訪問販売員には、いくつかの特徴があります。
よく使う手口がありますので、覚えておくと対処して騙されることなく済みます。
外壁塗装野訪問販売営業マンはプロなので、独自の話し方で暗示をかけるように工事を契約させようとします。外壁塗装野悪徳訪問販売員の特徴を、以下に9つご紹介いたします。
突然「お宅の外壁、リフォームしないとやばいですよ!」と訪ねてくる
不当にお客様の不安を煽って契約を迫る方法というのは、外壁塗装野悪徳訪問販売業者のよくある手口の1つです。
場合によっては、外壁塗装をするまでもない外壁の塗膜状態であっても「今すぐリフォームしないとやばい」とお客様の心情を煽るような発言をしてきます。
そのような発言を訪問販売業者がして来た場合は、その「やばい」と言っている外壁箇所に連れていってもらい、何がどのように「やばい」と言っているのかを業者にわかりやすく細かく説明してもらいましょう。
説明に納得が出来る場合であっても、このように不安を煽るような言葉を使う業者に工事を頼んではいけません。
一般的な優良業者は「やばい」なんていう汚い言葉は使いませんので、そのような言葉を発する業者には外壁塗装工事を頼まないようにしましょう。
訪問販売の悪徳業者に言われて外壁塗装の劣化が気になる場合は、訪問販売業者ではなく地元の信頼できる優良業者に相談をしましょう。
「今日契約して欲しい」と当日契約を迫ってくる
一般的な優良業者は、お客様に契約を迫るようなことは絶対にしません。
その理由は工事を行うか否かはお客様の自由だからです。「今日契約して欲しい」と当日契約を迫る業者は、100%悪徳訪問販売業者です。そのため、絶対に契約をしてはいけません。
「すぐに見積もり出せますよ!」と点検もせずに見積もりを出そうとする
外壁の塗り替えというのは、既存の外壁状態を細かく点検をした後に、修繕しないといけない部分もお客さまに話した上で、どのように外壁塗装工事を行っていくかを決めます。
そのため、既存の外壁の点検を一切せずに「すぐ見積もりを出せますよ!」という業者は、既存の外壁の状態を全く把握せずに見積もりを作ろうとする、悪徳業者の証拠となります。外壁の塗り替えの見積書は、すぐに出すことはできないことを覚えておきましょう。
「うちのオリジナル塗料なら…」と塗料について知識のない住人に説明してくる
塗料というのは、日本ペイントなどの有名どころの老舗メーカーが時間や費用を掛けて研究に研究を重ねて様々な塗料を作り出しています。
そのためその辺の訪問販売で訪れる業者がオリジナル塗料を作ることなんて、有り得ません。
「うちのオリジナル塗料が…」と言ってくる業者は、嘘を付いている証拠となります。下手したら、余った塗料をオリジナル塗料と言って使うかもしれなく、実際そのような手口は少なくありません。
メーカー以外がオリジナル塗料なんて作ることは不可能ということを、覚えておきましょう。
「今なら大幅値下げできますよ!」と安さを強く出してくる
見積もりというのは、その工事にかかる内容に対して忠実に見積もりをして計算をします。
そのため、値引きというのは端数であれば可能ですが、大幅値引きなんて出来るわけがありません。「今なら大幅値下げできますよ!」と言ってくる業者は、元々の見積書の内容をわざと高く作っており、そこから大幅値引きをするというだけであり、一般的な費用、若しくは少し高めの費用となることが定番です。
一般的な優良業者は大幅値下げなんて絶対にしませんので、期間限定の大幅値下げの話が出てきたら、間違いなく悪徳訪問業者と判断しましょう。
話を長引かせて一向に帰ろうとしない
悪徳訪問販売業者の特徴の中に、話をやたら長引かせて一向に変える気配を示さない業者がいます。
お客様が契約をするまで、絶対に帰らないという非常に手口です。一般的な優良業者の場合は、ある程度の話をしたら帰ります。
後はお客様が外壁塗装工事を行うことに対して、どう判断をするのかを考えてもらい、工事を行うのであれば連絡が来るので、それを待つという流れを取ります。
何が何でもいつまで経っても帰ろうとしない訪問業者は、悪徳業者の証拠です。
その場合、「少し考えさせてください」や「お断りします」などと言い、帰ってもらうようにします。そして、その後再度訪問してきた場合は絶対に玄関ドアを開けないで、ドア越しに話して断りましょう。
会社の住所や電話番号が不明瞭
悪徳訪問販売でよくあることといえば、会社の住所や電話番号が不明瞭ということです。
一般の企業であれば、会社の住所や電話番号というのは明確になっていて当たり前です。
悪徳訪問業者がなぜ会社の住所や電話番号が不明瞭なのか、その理由は悪徳業者でありクレームが多いので住所や電話番号を明瞭としていないということです。
名刺やホームページに住所の記載がない、電話番号が固定番号ではない、この2つに該当する場合は、悪徳訪問販売業者の証拠となります。
口約束でどんどん話を進めていく
工事というのは大きな費用が発生するので、工事を行うと決定した場合には必ず契約書を交わします。
悪徳業者でよくあることといえば、契約書を交わさないで口約束で工事を進めていこうとするパターンです。口約束ですので、後に言った言わないというトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。契約というのは、口約束でも成立するものです。
しかし契約書がないと、どのような内容の工事を、いつまでに、いくらの金額で行うのか、という大事な約束事が残らないので、トラブルが発生しやすい状態となるのが、悪徳業者の良くある流れです。
いざトラブルが発生してしまった場合、契約書が無いと証拠が不十分となってしまうので、訴訟を起こす際にも不利となってしまいます。
また契約書を交わした場合でも、気を付けてほしいポイントがあります。それは契約の日付を書かない、工期の日付を書かない、クーリングオフの記載がないなど、法定の用件を満たしていない契約書を書く、というパターンが悪徳業者に多いからです。
契約書を渡された場合は、内容をしっかり読んで契約内容を確認し、納得ができない部分が1つでもある場合は質問をして納得しましょう。
1つでも納得ができない項目がある場合は、契約書を作ってきた業者であっても、絶対に契約をしてはいけません。
そもそも見積書の表記があやふや
悪徳業者は、見積書の作り方をわかっていません。そのため、ほぼ適当な内容で見積書を作ってきます。
足場は掛けるのか、高圧洗浄は行うのか、下塗りは行うのか、中塗りや上塗りにはどのような塗料を使うのかなど、外壁塗装野見積書というのは意外と内容を細かく記載します。
一式など細かく見積内容を記載していない見積書を提出する業者は、悪徳業者の証拠です。
外壁塗装工事を一式見積もりで作る場合は、外壁の一部分の補修の場合のみ作成することがあります。しかし、外壁全体の塗り替えの場合は一式見積もりは絶対に作りません。
実際にあった外壁塗装訪問販売悪徳業者の手口
実際にあった外壁塗装悪徳業者の手口を3つ紹介します。
「そろそろ家の外壁綺麗にしたいな」と考えて、外壁塗装業者を探している方は、手口を参考に優良な業者を選んでくださいね。
外壁塗装訪問販売の悪徳手口その1
自宅の外壁塗装をお願いしたいと思い事業者紹介サイトに登録したところ、事業者から電話があり、自宅を訪ねて来た。
見積もりを提示され、他社と比較したいと伝えたが応じてもらえず、仕方なく契約してしまった。
外壁塗装訪問販売の悪徳手口その2
「近くで工事をしている」と言って作業員が訪ねてきた。
翌日、別の作業員も連れてきて「点検します」と言い、屋根に上った。瓦が割れた写真を見せられ、「このままではもっとひどい状態になる」と言われて屋根工事の契約をしてしまった。
外壁塗装訪問販売の悪徳手口その3
訪問してきた業者に塗装工事を勧められた。
「契約の効力はないからとりあえず署名、捺印するように」としつこく言われ、断りきれず応じてしまったが、工事をしたくない。
出典:「国民生活センターへ実際に寄せられた外壁塗装の訪問販売に関するトラブル
必見!良い外壁塗装訪問販売の見分け方
ここまで悪徳訪問業者の話をしてきましたが、悪徳訪問業者の手口というのは巧妙なので、自分は本当に騙されることはないのか、不安になった方もいると思います。
そこで優良な外壁塗装訪問販売の見分け方は、どのような部分に目を向けるべきなのか、以下にポイントをご紹介いたします。
外壁塗装の専門資格を持っている
外壁塗装を行っている優良業者には、専門の資格を持っている職員や職人が在籍しています。主に、以下のような専門資格を持っております。
- 塗装技能士(国家資格)
- 建設業許可
- 有機溶剤作業主任者
- 足場の組立等作業従事者
など、外壁塗装にまつわる資格というのは様々あります。
これらの資格情報は、外壁塗装業者のホームページに有資格者の一覧が記載されていますのでチェックしましょう。
有資格者の有無は業者のアピールとなるので、ホームページに記載がない業者は有資格者が在籍していない業者ということになります。
有資格者は塗装の様々な知識を把握しているので、難題が発生した場合でも瞬時に対応してくれます。有資格者が在籍していない外壁塗装業者は、良い仕事をしてくれるとは言えません。そのため、おすすめできません。
当日契約を迫らない
優良業者は、当日契約を迫ることはありません。
執拗に契約を迫るやり方は絶対せず、ある程度工事内容を説明して退席した後、用事があればお客様から連絡がくると思って待ちます。
それが一般的な優良業者の仕事を得るまでの流れです。優良業者はお客様の立場に立って工事を行う考えを持っているので、基本的にお客様にお任せをし、わからない部分は助言をして納得ができる外壁塗装工事へと導きます。
業者のわがままで当日契約を迫るなんて、一般の優良業者には有り得ないことです。当日契約を迫らない、落ち着いた対応で専門的に対応してくれる、それが優良業者の姿です。
施工実績を見ることができる
優良な外壁塗装業者は、自社ホームページにて施工実績を掲載しています施工実績を掲載することは業者のアピールとなるので必ず掲載します。
施工実績をチェックして、どのような外壁塗装工事を行ってきたのかを確認しましょう。
施工実績が多ければ多いほど、外壁塗装工事に詳しい証拠となります。施工実績を1つも載せていない業者は、本当に施工実績があるのかも怪しいということになるので、おすすめできません。
見積書の記載が明確
外壁塗装工事というのは、お客様にとってわかりにくい工事です。そのため、見積書は、お客様がわかりやすいように明確に作ることは定番となっています。どのような工程で行っていくのか、どのような塗料を何回塗りで行っていくのかなど、明確に記載していることが定番です。
見積書を見るだけで工事の流れが頭に浮かぶような明確な見積書を作ってくる業者は、お客様思いの優良業者です。保証の有無や、料金がどうしてこの額なのかを明確に記載してくれます。
また見積書を提出してもらった際、追加工事が必要となった場合はどうなるのかについて問い合わせた際に瞬時に答えることができる業者は、優良業者の証拠となります。
訪問販売に騙された!そんな時の対処法
(※ここは執筆無しで結構です)
期限内クーリングオフ制度を利用
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公共機関に相談
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国民生活センター 紛争解決センター 弁護士等。
そもそも「この周辺をまわっていたら」と突然来る訪問販売は信用しない
訪問業者の悪徳業者によくある手口といえば「この周辺を回っていたので外壁を見させてもらいました」などという、「この周辺を回っていたら」パターンです。
優良業者の中でも訪問販売で回る業者も居なくはないですが、「この周辺をまわっていたら」といううたい文句で突然来る訪問販売の流れは、優良業者は絶対に行ないません。このような流れは悪徳業者の流れですので、絶対に対応をしないようにしましょう。こ
のような突然訪れる訪問販売に関わりたくない場合は、常に玄関の鍵を閉めておくことをおすすめします。
もし「この周辺をまわっていたら」という悪徳業者が訪問をしてきても、玄関を開けずに対応するなら断りやすくなります。
外壁塗装の訪問販売について まとめ
いかがでしたでしょうか。
近年は特に、訪問販売の悪徳業者が増えてきています。しかも手口が非常に巧妙なので騙されてしまう方も少なくありません。
今回ご紹介した通り、悪徳業者には一定に特徴があります。これらの特徴をしっかり把握しておくことで、突然悪徳業者の訪問販売が来ても難なく対処ができます。
ほうも外壁塗装というのは技術力により出来に大きな差ができるので、悪徳業者には絶対頼まないようにして地元の優良業者に施工をお願いしましょう。
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